スタートアップ向けメールマーケティングツール比較16選(2026年版)
公開されている料金表、無料プラン、制限をもとに16のツールを比べました。予算が限られるならMailerLiteかBrevo、ニュースレターならBeehiivかKit、登録者数で料金が決まる仕組みを好むSaaSならLoops、凝った自動化ならActiveCampaignが候補になります。
結論:スタートアップへのおすすめ
- オンラインで課金するSaaS: 登録者数ベースの料金とすっきりした画面ならLoops、トランザクションメールも同じくらい重要ならBrevo。課金イベントを起点にしたシーケンスを組みたい場合は1番目のカードをご覧ください
- 予算を抑えたい: リストが数千件までならMailerLite、費用がリストの大きさより送信数で決まる使い方ならBrevo
- ニュースレター: 成長を狙うならBeehiiv、最小限で足りるならButtondown、先払いなしで始めたいならSubstack
- クリエイターとオンライン講座: 旧ConvertKitのKit。登録者1万人まで無料ですが、自動化は有料プランからです
- 高度な自動化: ActiveCampaign。高機能ですが初日から有料です
カードの並びは点数ではなく編集上の判断で、「どれだけ多くのスタートアップにとって最初の候補になるか」を基準にしています。そのため無料プランのある汎用ツールを上位に、用途が一つに絞られるもの(EC、ウェビナー、昔ながらのツール)を下位に置きました。1番目のカードは、決済プロバイダ経由でオンライン課金しているSaaSだけが対象です。当てはまらない場合は2番目のカードから読んでください。料金は各社の公式料金ページ(各カードにリンクあり)に表示された米ドルの金額で、消費税などが別途かかる場合があります。
ひと目でわかる比較表
| ツール | 向いている用途 | 最低料金 | 無料プラン | 自動化 |
|---|---|---|---|---|
| Sequenzy | オンライン課金のSaaS | 月額19ドル(15,000通) | あり:月2,500通 | 課金イベント連動、ビジュアルエディタ |
| MailerLite | 予算重視、汎用 | 月額12ドル(登録者500人) | あり:登録者250人、月2,500通 | 標準搭載。トランザクションメールは非対応 |
| Brevo | マーケティングとトランザクションの両立 | 月額9ドル(5,000通) | あり:1日300通 | A/BテストはStandard(月額18ドル)から |
| Loops | SaaS、すっきりした画面 | 登録者4,788人で月額48ドル | あり:30日で4,000通 | 全機能を利用可能 |
| Kit | クリエイター、オンライン講座 | 登録者1,000人で月額33ドル(年払い) | あり:登録者1万人まで | Creatorプランから |
| ActiveCampaign | 高度な自動化 | 1,000コンタクトで月額15ドル(年払い) | なし(トライアルのみ) | Starterは1つの自動化につき5アクション |
| Mailchimp | 知名度と連携の多さ | 月額20ドル(Standard、500コンタクト) | あり:250コンタクト、月500通 | プランによる |
| Beehiiv | ニュースレターの成長 | 月額49ドル(Lite、年払い) | あり:登録者2,500人 | Liteプランから |
| Buttondown | ミニマルなニュースレター | 登録者100人まで無料、追加機能は月額9・29・79ドル | あり:登録者100人 | 追加機能(月額29ドル) |
| Substack | 有料ニュースレター | 0ドル、有料購読の収益の10% | あり | 公表なし |
| Drip | EC | 月額39ドル(2,500人まで) | なし(14日間のトライアル) | ワークフローは最大50件 |
| HubSpot | CRMとマーケティングを一本化 | 1席あたり月額7ドル(Starter) | あり:無料ツール | Starterは自動化アクション最大10件 |
| SendGrid | 大量のトランザクションメール | 月額19.95ドル(Email API)または月額15ドル(Marketing Campaigns) | あり:2,000コンタクト、月6,000通 | Marketing Campaigns側で対応 |
| GetResponse | ウェビナーとメール | 1,000コンタクトで月額19ドル | なし(トライアルのみ) | Starterはワークフロー1つ |
| Moosend | 低予算、小さなリスト | 500コンタクトで月額7ドル(年払い) | なし(30日間のトライアル) | 未確認 |
| AWeber | 小規模事業 | 月額15ドル(登録者500人) | なし(14日間のトライアル) | Liteは自動化3つまで |
リストが5,000件・1万件のときの月額
料金ページの先頭に載る「月額○ドルから」は、実際の支払額をほとんど教えてくれません。このリストのツールの多くはコンタクト数で課金され、登録者が1,000人から1万人に増える間に請求額は何度も倍近くになります。2026年10月7日時点で各社の料金スライダーに表示されていた、入門向けプランの金額を示します。
| プラン | 5,000件 | 1万件 | 補足 |
|---|---|---|---|
| MailerLite Comfort | 月額49ドル | 月額89ドル | 月払いの金額。年払いならさらに安くなります |
| Kit Creator | 月額75ドル | 月額116ドル | 年払い前提の月額表示 |
| Mailchimp Standard | 月額100ドル | 月額135ドル | 2,501〜5,000件、5,001〜1万件という区分。12か月間50%オフの表示もあります |
| ActiveCampaign Starter | 月額79ドル | 月額149ドル | 年払い |
| Drip | 月額89ドル | 月額154ドル | アクティブな人数に応じた課金 |
| Beehiiv Lite | 月額95ドル | 月額119ドル | 年払い。月払いではスライダーに109ドルと139ドルと表示されます |
| Loops | 月額48ドル(登録者4,788人) | 月額99ドル(登録者9,998人) | 有料プランは登録者宛ての送信数が無制限 |
この表から読み取れることは三つあります。一つ目は価格差です。5,000件ではMailerLite ComfortとMailchimp Standardで月51ドル、1年で612ドルの開きがあります。二つ目は課金方式で、「年払いを12で割った月額」と月払いの金額は単純には比べられません。右端の列を読んでから判断してください。三つ目は、この型に当てはまらないツールがあることです。Loopsは登録者数で課金しますが、有料プランでは送信数に上限がなく、登録者4,788人で月額48ドル、9,998人で99ドルと、送るメッセージの数に関係なく決まります。Brevoは送信メール数で考えます。料金ページにはStarterが月額9ドル(1日の送信制限なし)、Standardが月額18ドルと表示され、どちらも月5,000通からですが、無料プランは1日300通までです。5,000人のリストに毎週配信すると、5,000通を4回で月2万通になり、同じリストへの配信が月2回なら1万通です。5,000通を超えるBrevoの段階は確認していないので、試算する前にスライダーで確かめてください。Beehiivは月額49ドルからですが、年払いで登録者5,000人なら月額95ドル、1万人なら119ドルと表示されます。大きなリストにたまにしか送らないなら送信数ベースの料金が有利で、少人数に頻繁に送るなら逆になり、Loopsのように登録者数で決まる料金のほうが見通しやすくなります。
各ツールの詳しい解説
Sequenzyは、トランザクションメール(領収書、パスワード再設定)とマーケティングメールを1つのプロダクトにまとめています。トランザクションメールの紹介ページには、API、ダッシュボード、請求書がそれぞれ1つで済むと書かれています。トップページの説明によれば、StripeやPostHogを接続するか自前のイベントを送ると、イベントごとに適切なフローが起動し、対象はプラン、MRR(月次経常収益)、エンゲージメントから作ったセグメントになります。
料金は送信メール数に連動し、どのプランでもコンタクト数と送信ドメインは無制限です。料金ページには、月2,500通まで0ドル、15,000通で19ドル、30,000通で29ドル、60,000通で49ドル、120,000通で99ドルと表示されています。収益アトリビューション、ビジュアルな自動化エディタ、AI生成のシーケンス、API・MCP・CLIへのアクセスは、すべて含まれると記載されています。
決済失敗への対応について、SequenzyはStripeのinvoice.payment_failedイベントをきっかけに、カード情報の更新ページ付きの督促シーケンスが始まると説明しています。これはメールの話で、引き落としの再試行そのものはStripeやPaddleなど請求システム側の役割です。料金ページには、Paddle、Lemon Squeezy、Polar、Creem、Dodo Paymentsも標準で含まれる連携として挙がっています。
制約:対象はSaaSです。編集色の強いニュースレターやネットショップなら、下のカードのほうが向いています。送信数に連動する料金は、たまにしか送らない場合に有利で、頻繁に送る場合は不利に働きます。また、MailchimpやActiveCampaignより新しいため、公開されているチュートリアルや導入事例は多くありません。リストを移す前に、無料プランで実際の到達状況を試してください。決済プロバイダ経由でオンライン課金していないなら、このカードは読み飛ばして構いません。
向いているケース:Stripeなどの決済サービスで課金し、メールを請求と結びつけたいSaaS。Stripe側の設定は、Stripe連携のガイドをご覧ください。
MailerLiteの料金ページによると、無料プランは登録者250人、月2,500通までで、ユーザー席は2つです。Comfortプランは登録者500人で月額12ドル(年払いなら10.80ドル)、Powerプランは月額25ドル(年払いなら22.50ドル)から。料金は登録者数に応じて上がり、月払いのComfortは登録者1,000人で19ドル、5,000人で49ドル、1万人で89ドルです。
Comfortでは、登録者数の区分の上限の10倍まで毎月送信でき、Powerでは送信数の制限がなくなります。自動化、ランディングページ、サイトビルダー、デジタル商品の販売も料金に含まれます。欧州の顧客を扱う場合に気になる点として、MailerLiteはデータ保管センターが欧州連合内にあり、ISO 27001の認証を受けていると明記しています。
制約:トランザクションメールはネイティブでは提供されず、料金ページはその用途にMailerSendを案内しています。連携先にStripeは挙がっていますが、決済失敗の督促をその上に組む前に、必要なイベント(支払い失敗、解約)が実際に届くか確認してください。
向いているケース:まだ小さなリストにニュースレターと数本のウェルカムシーケンスを送る、自己資金のスタートアップ。MailchimpとMailerLiteの比較や、低予算向けツールのページも参考になります。
Brevoのプラン解説ヘルプ記事によると、無料プランは1日300通まで、最大10万件のコンタクトを保管できます。Starterは月額9ドルから(5,000通、1日の送信制限なし)、Standardは月額18ドルから(自動化、A/Bテスト、詳細レポート)、Professionalは月額499ドルからです。料金の区分を決めるのはコンタクト数ではなく選んだメール送信量で、年払いなら10%割引になります。
無料プランは立ち上げには十分ですが、知っておくべき制約があります。1日300通は30日の月で最大9,000通にすぎず、マーケティング自動化は2,000コンタクトまでです。有料に進むと、メールマーケティング、トランザクションメール、SMS、WhatsAppキャンペーン、プッシュ通知、営業ツールが同じ製品に入るので、最初の数か月に2〜3種類のサービスを重ねずに済みます。
制約:月額9ドルの入口は月5,000通までで、毎週配信するなら1,250人のリストが上限の目安です。それを超える場合は、料金ページのスライダーに実際の送信量を入れて確認してください。A/Bテストと詳細レポートにはStandardプランが必要です。データの扱いについては、Brevoのプライバシーポリシーが欧州経済領域外への移転に触れていますが、ホスティング地域は示されていません。欧州の顧客のデータを預ける前に確認してください。
向いているケース:ニュースレターとトランザクションメールを1社にまとめたいスタートアップ、またはリストは大きいが配信頻度は低いケース。2社の選び方はMailerLiteとBrevoの比較で詳しく扱っています。
Loopsの無料プランはコンタクト数が無制限ですが、送信できるのは直近30日で4,000通までで、宛先は最新の1,000コンタクトです。フッターに小さく「Powered by Loops」が入り、送信速度は毎秒10通までです。有料のGrowing Audienceプランは登録者数に連動し、料金ページのスライダーでは、登録者4,788人で月額48ドル、9,998人で99ドル、24,339人で198ドル、49,989人で249ドルと表示されていました。
有料プランには、登録者宛ての送信無制限、追加料金なしのトランザクション送信、全機能が含まれます。ユーザー席ごとの課金もないので、リストは増えないのにチームだけが大きくなる場合に助かります。
制約:登録者数ベースの料金は、あまり送らなくてもリストの大きさに対して課金されます。その場合は、Brevoのような送信量ベースの料金と比べてください。無料プランは最新の1,000コンタクトと4,000通までなので、それを超えたら有料プランに移ることになり、そのスライダーは登録者4,788人で48ドルを示していました。
向いているケース:個別交渉なしで、プロダクトのメッセージとニュースレターを簡素なツールから送りたいSaaS。Customer.ioとLoopsの比較は、市場の反対側にあるツールを知る参考になります。
料金ページによると、Kitの無料プランは登録者1万人までで、ランディングページとフォーム、一斉配信は無制限、タグ付けとセグメント機能も使えます。落とし穴は次の行にあります。ビジュアルな自動化とメールシーケンスは、Creatorプランから始まります。
Creatorは登録者1,000人で月額33ドル、年額では390ドルで、月払いと比べた年間の節約額は78ドルと表示されています。リストが大きくなると料金も上がり、5,000人で75ドル、1万人で116ドル、25,000人で166ドルです(年払い前提の月額)。Proは1,000人で66ドルからで、初年度向けの割引価格として50ドルも表示されています。Kitには、クレジットカード不要の14日間トライアルと無料の移行サポートがあります。
制約:決済イベントを起点にメールを送りたいSaaSは、Kitがそのイベントで何をできるか事前に確認が必要です。料金ページに請求系の連携が挙がっていないためです。もう一つ、欧州の利用者ならデータ処理契約が必要になりますが、確認した時点でKitの該当ページはボット対策の認証で遮られており、内容を読めませんでした。
向いているケース:オーディエンスそのものが商品になるスタートアップ。講座、有料ニュースレター、教育コンテンツなどです。ニュースレター自体が最優先なら、ニュースレター向けツールのページも見てください。
ActiveCampaignの料金ページに無料プランはなく、あるのはトライアルだけです。1,000コンタクトの場合、Starterは月額15ドル、Plusは49ドル、Proは79ドル、Enterpriseは145ドルからで、いずれも年払いです。Starterはユーザー1人、1つの自動化につき5アクションまでという制限があり、少し凝ったシナリオを組むとすぐ窮屈になります。
コンタクト数のセレクタを動かすと、Starterの上がり方が分かります。2,500コンタクトで39ドル、5,000で79ドル、1万で149ドルです。5,000コンタクトでは、Starterは年948ドル(79ドル×12)、月払いのMailerLite Comfortは年588ドル(49ドル×12)で、差額は360ドルです。この差が見合うのは、条件分岐のシナリオ、予測コンテンツ、CRMを実際に使い込む場合だけでしょう。
制約:ツールを覚える無料プランがなく、初日から支払う必要があるのは、2人のチームには重い負担です。提供元はShopify、WooCommerce、Salesforce、Zapierとの連携を挙げています。現代的なSaaSの課金システムとはZapierやWebhook経由になると見て、契約前に流れを試してください。
向いているケース:マーケティング専任の担当者がいて、追うべき見込み客があり、複数の条件に左右されるシーケンスを組むスタートアップ。単純な用途ならMailerLiteやBrevoで足ります。マーケティング自動化ツールのページも参照してください。
Mailchimpの料金ページによると、無料プランはオーディエンス最大250コンタクト、送信は月500通まで(1日250通が上限)です。250人のリストに月2回配信するだけで、枠をほぼ使い切ります。無料の上では、Essentialsが500コンタクトで月額13ドルから、Standardが20ドルから、Premiumが350ドルからです。
リストが育つと請求額はすぐに膨らみます。詳細ページでは、Standardは2,501〜5,000コンタクトで月額100ドル(割引により12か月間は50ドル)、5,001〜10,000コンタクトで135ドル、10,001〜15,000コンタクトで230ドルからです。Standardの送信上限はコンタクト数の12倍、利用できる席は5つで、Essentialsは3席です。
制約:急成長するリストには価格モデルが不利で、機能もプランで分かれます。たとえばコード書きのカスタムテンプレートはEssentialsでも作れますが、送信にはStandardかPremiumが必要です。その代わり連携先は非常に多く、Shopify、WooCommerce、Canva、Zapier、Square、Wix、Salesforce、WordPressなどが挙がっています。データ処理契約(DPA)も公開されています。
向いているケース:すでに使い慣れているチームや、外部の協力会社が使っている場合。より安い代替との数字での比較は、MailchimpとMailerLiteの比較をどうぞ。
Beehiivの料金ページには、登録者2,500人まで使える無料プランがあり、送信は無制限、メディアは1つ、席は1つです。Liteは年払いで月額49ドル、有料購読、自動化、読者アンケートが加わり、席は2つ。Proは月額95ドルで、より詳しい分析、優先サポート、10席が付きます。
有料購読については、Beehiivは手数料を取らないと表示しており、かかるのはStripeの通常の決済手数料(取引ごとに2.9%+0.30ドル)だけです。ただし料金は登録者数の区分で変わります。登録者5,000人のスライダーでは、Liteが年払いで月額95ドル(月払いは109ドル)、Proが169ドル(同199ドル)。1万人ではLiteが119ドル(同139ドル)、Proが199ドル(同239ドル)です。ニュースレターのサイト、ポッドキャスト、コミュニティ、デジタル商品、広告ネットワークまで一つの製品でまかなえます。
制約:挙げられている機能(サイト、ポッドキャスト、コミュニティ、デジタル商品、広告ネットワーク)は、SaaSプロダクトのライフサイクルというよりニュースレターの発行に向いています。料金表の49ドルは出発点にすぎず、登録者5,000人ではスライダーがすでに月額95ドルを示すので、実際のリスト規模で計算してください。
向いているケース:購読や広告で収益化したいメディア系スタートアップやニュースレター。この選択はBeehiivとSubstackの比較で詳しく解説しています。
Buttondownの料金ページには、最初の100人の登録者まで一切かからないと書かれています。この基本部分には、リッチテキストまたはMarkdownのエディタ、独自ドメインからの送信、ホスティングされたアーカイブが含まれます。それ以外は機能ごとの追加課金で、タグ付けとセグメント、または有料購読が月9ドル追加、自動化または複数ニュースレターが29ドル、チーム機能またはホワイトラベルが79ドルです。
登録者100人を超えた場合の料金は料金ページのスライダーで決まりますが、そこは確認していません。ほかのツールと比べる前に、実際のリスト規模で確かめてください。同ページには、課金対象はアクティブな登録者、つまり実際にメールを受け取っている人だけだとも書かれています。
制約:自動化は月額29ドルの追加機能で、ツールの軸はあくまでニュースレターの発行です。無料プランは登録者100人までで止まります。
向いているケース:手間をかけずに発信したい技術系の創業者。ButtondownとSubstackで迷うなら、ButtondownとSubstackの比較をお読みください。
Substackは発行自体に料金がかかりません。有料購読をオンにすると、プラットフォームが収益の10%を受け取ります。これは有料購読のページに明記されています。これとは別にStripeの決済手数料がかかり、米国のカード決済で2.9%+0.30ドル、定期課金で0.7%です(費用に関するヘルプ記事による)。
月額8ドルの有料購読者が200人いて月間収益が1,600ドルなら、Substackの取り分は決済手数料を引く前で月160ドルです。月額固定のツールなら収益が少なくても多くても同じ金額ですが、ここでは売上に比例して手数料が増えます。
制約:独自ドメインを使っても、メールの送信元はsubstack.comのアドレスのままです(独自ドメインの設定は初回のみ50ドル)。Substackのヘルプによると、読者リストのエクスポートには購読者の名前が含まれません。どちらも、乗り換えるときの障壁になります。
向いているケース:費用の心配なくニュースレターを試したいとき。次の段階については、BeehiivとSubstackの比較をご覧ください。
Dripの料金ページでは、アクティブな人数とメール送信量に応じて課金されます。無料プランはなく、クレジットカード不要の14日間トライアルがあります。入口は2,500人まで月額39ドルで、スライダーでは3,000人で49ドル、5,000人で89ドル、1万人で154ドル、25,000人で369ドル、50,000人で699ドルと表示されていました。
Dripは、動的なセグメント、行動を起点にした自動化、サイト上のキャンペーン、ECの売上アトリビューションを組み合わせています。連携にはShopify、WooCommerce、BigCommerce、Stripe、Zapierなどがあります。
制約:商品を販売していないなら、このツールの利点は薄れます。覚えるための無料プランもありません。2,500コンタクトではActiveCampaign Starterも同じ月額39ドルと表示されるため、選ぶ基準は価格より、自社のストアとの連携になります。
向いているケース:カート放棄やリピート購入のシーケンスを売上に結びつけたいECスタートアップ。ActiveCampaignとDripの比較も参考にしてください。
Marketing Hubの料金ページには、無料ツール、月額7ドルのStarter、月額800ドルのProfessional、月額3,600ドルのEnterpriseが挙がっていて、料金は席ごとです。無料のCRMが本当の入口で、メールマーケティングはコンタクト、フォーム、ランディングページをそのCRMと共有します。
自動化については、ページの比較表でStarterは自動化アクションが最大10件までに制限されています。ProfessionalとEnterpriseではその制限がなくなり、マルチチャネルの自動化も加わります。データ処理契約(DPA)は提供元のサイトで公開されています。
制約:StarterとProfessionalの間の7ドルから800ドルへという落差は、このリストで最大です。シーケンスが10アクションを超えた時点で、請求の桁が変わります。メールを送れれば足りるなら、前のカードのほうがずっと安く済みます。
向いているケース:見込み客をCRMで管理し、リストを書き出さずにメールをそこへ結びつけたいBtoBスタートアップ。
SendGridは性格の異なる2つの製品を売っています。トランザクションメール向けのEmail APIは、60日間・1日100通のトライアルのあと、Essentialsが月額19.95ドルから(50,000通。100,000通なら34.95ドル)、Proが100,000通で月額89.95ドルからです。
Marketing Campaignsには、2,000コンタクト・月6,000通までの無料プラン、月額15ドルからのBasic、月額60ドルからのAdvanced(最大200,000コンタクト)があります。Twilioは顧客向けにデータ保護の契約書も公開しています。
制約:Marketing Campaignsの無料プランは一斉配信を始めるには十分ですが、ライフサイクル向けのツールの代わりにはなりません。Email APIはコードから使うもので、マーケティング用のシナリオエディタはありません。
向いているケース:トランザクションメールを大量に送るスタートアップ。どちらの系統を選ぶかは、ガイドトランザクションメールとマーケティングメールの違いが整理してくれます。
GetResponseの料金ページに恒久的な無料プランは表示されず、あるのはトライアルです。1,000コンタクトの場合、Starterは月額19ドル(年払いで15.58ドル)、Marketerは59ドル(48.38ドル)、Creatorは69ドル(56.58ドル)です。
Starterには、送信無制限、ウェルカムシリーズ、自動化フロー1つ、ランディングページ、登録フォームが含まれます。フローの数の制限解除、高度なセグメント、カート放棄の回復、セールスファネルにはMarketerが必要です。ウェビナー、サイト、講座作成機能(受講生500人まで)はCreatorに入っています。
向いているケース:ウェビナーが主要チャネルのスタートアップ。ウェビナーをやらないなら、もっとシンプルなツールのほうが安く済みます。GetResponseとMailchimpの比較も参照してください。
Moosendの料金ページには、Proプランが500コンタクトで月額7ドル(年払い)、その段階ではメール送信無制限と表示されていました。メールクレジットのパックもあり、350,000クレジットが350ドル、500,000クレジットが500ドルです。恒久的な無料プランはなく、クレジットカード不要の30日間トライアルがあります。
制約:確認できたのは500コンタクトの入口の段階だけです。それ以上の段階は料金ページ次第なので、自社のリスト規模で確かめてください。自動化機能も確認していないため、その目的で選ぶ前にご自身で検証してください。
向いているケース:小さなリストで、本格的に契約する前に低コストのツールを試したいスタートアップ。MoosendとMailchimpの比較もあります。
AWeberの料金ページには14日間のトライアルがあり、無料プランはありません。Liteは登録者500人・月5,000通で月額15ドル(年額150ドル)、リスト1つ、ランディングページ3つ、自動化3つ、ユーザー3人までです。Plusは登録者500人・月6,000通で月額30ドル(年額240ドル)、リスト、ページ、自動化、ユーザーが無制限になり、優先サポートも付きます。
挙げられている機能には、ランディングページ、Webプッシュ通知、ECがあり、Shopify、WooCommerce、PayPal、WordPressとの連携が記載されています。
制約:登録者500人でLiteは月額15ドルと、MailerLite Comfortの12ドルより高くなります。ウェルカム、トライアル、督促と3本つくれば、自動化3つの上限はすぐに埋まります。予算がもっと厳しいなら、MailerLiteとBrevoのほうが低い価格から始められます。
向いているケース:実績あるツールを重んじ、そのぶん多少高くても払う小さなチーム。
状況別の選び方
Stripe、Paddle、Lemon Squeezyで課金するSaaSなら
画面をそぎ落とし、登録者数で料金が決まる仕組みを望むなら、Loopsがもっとも手っ取り早い選択です。直近の1,000コンタクトと4,000通までは無料で、そこから登録者9,998人で月額99ドル、トランザクション送信も含まれます。トランザクションメールがリストと同じくらい重要ならBrevoが向いています。1日300通まで無料で、その先はStarterが月5,000通で月額9ドルです。督促や歓迎メッセージを課金イベントから送りたい場合は、リスト先頭のカードがそのケースを想定して書かれています。いずれにしても、リストを移す前に実際のメッセージを数百通送って、到達状況を確かめてください。
予算がとても厳しいなら
MailerLiteは、登録者250人・月2,500通の無料枠で小さなリストをまかない、その先はComfortの月額12ドルからです。大きなリストに少ししか送らない場合や、トランザクションメールが必要な場合は、Brevoのほうが魅力的になります。ほかの候補は低予算向けツールのページと、自己資金で始める創業者向けツールのページにあります。
プロダクトがニュースレターなら
Beehiivは登録者2,500人まで無料で、有料購読の手数料もないため、成長を狙う場合に向いています。Markdownで書きたいならButtondown。Substackはアイデアを試す用途に向きますが、10%の手数料とエクスポートの制約を確かめてから、読者を育てる場に選んでください。
講座やコンテンツを売るなら
Kitは、フォームと一斉配信なら登録者1万人まで無料です。自動シーケンスが必要になったら、登録者1,000人でCreatorプランの月額33ドルを見込んでください。
高度な自動化が必要なら
ActiveCampaignは完成度の高い選択肢ですが、初日から支払うことが前提です。CRMも同じ場所に置きたいならHubSpotが筋の通った選択です。トランザクションメールも同じツールから送りたいSaaSは、有料プランで追加料金なしに含まれるLoopsと見比べてください。
物販をしているなら
Dripは、カート放棄のシーケンスを売上に結びつけられます。2,500人まで月額39ドルからです。
まとめ
SaaSを運営している場合
決済がStripe、Paddle、Lemon Squeezyを通るなら、Loops(無料枠の上限まで無料、その先は登録者9,998人で月額99ドル)とBrevo(1日300通まで無料、その先は月額9ドル)は、リストを移す前に気軽に試せます。先頭のカードは請求と結びつけた使い方を扱っていますが、対象はSaaSだけです。
予算がゼロの場合
MailerLite(登録者250人、月2,500通)、Brevo(1日300通)、Kit(登録者1万人まで、自動化なし)で最初の数か月はまかなえます。有料に切り替えるのは、無料枠の制限が実際の成長の足かせになってからで十分です。
考えすぎない
無理のないツールを選び、本当に必要なものを学び、必要になったら乗り換えましょう。判断の手順は、ガイドメールツールの選び方にまとめています。
よくある質問
2026年のスタートアップにとって最適なメールマーケティングツールは?
プロダクト次第です。オンラインで課金するSaaSなら、登録者数ベースの料金を好むかメール送信量ベースを好むかで、LoopsかBrevo。自己資金のスタートアップならMailerLiteかBrevo。ニュースレターならBeehiivかButtondown。講座ならKitです。
Stripeと連携できるメールツールは?
MailerLiteとDripは、連携先にStripeを挙げています。ただし「Stripe連携」の一行だけでは、どのイベントがツールに届くかは分かりません。自社のSaaSに必要なイベント(トライアル終了、支払い失敗、解約、返金)を書き出し、移行前にテストアカウントで1つずつ確認してください。
スタートアップに最適な無料ツールは?
Kitは登録者1万人まで無料ですが、自動化は含まれません。MailerLiteは登録者250人・月2,500通、Beehiivは登録者2,500人、Brevoは1日300通、SendGrid Marketing Campaignsは2,000コンタクト・月6,000通です。Substackは有料購読を始めるまで何もかからず、始めると10%を受け取ります。
スタートアップはMailchimpを選ぶべき?
すでに使い慣れていて用途が単純なら便利です。ただ、無料プランは250コンタクト・月500通で止まり、Standardは2,501コンタクトから月額100ドルになります。同じ規模のリストならMailerLiteのほうが安く、SaaSならLoopsのほうが用途に合っています。
PaddleやLemon Squeezyに対応したメールツールは?
Sequenzyの料金ページには、Stripe、Polar、Creem、Dodo Paymentsとともに、PaddleとLemon Squeezyが全プランに含まれる連携として挙がっています。このページのほかのツールについては、各社の最新の連携一覧を確認してください。Mailchimp、Drip、ActiveCampaignはZapierを挙げており、構成によってはそれが橋渡しになるほか、Webhookも選択肢です。
スタートアップはメールにいくらかけるべき?
5,000コンタクトでは、上で比較した入門プランは月額48ドル(Loops、登録者4,788人)から100ドル(Mailchimp)まで、年に直すと576ドルから1,200ドルです。1日の送信が300通未満なら、Brevoの無料プランか、MailerLiteの無料プラン(登録者250人、月2,500通)で足ります。毎月の送信数を見積もる時間を取ってください。Brevoでは、その数字が価格を決めます。
コンタクト数課金と送信数課金、どちらが得?
どれだけ送るかで変わります。大きなリストにあまり送らないなら、送信量ベースの料金(Brevo)のほうがコンタクト数ベースより安く済みます。小さなリストに頻繁に送るなら、有料プランで送信数に上限がないLoopsや、Comfortが登録者区分の10倍まで送れるMailerLiteのような、登録者数で決まる料金のほうが読みやすくなります。リストの大きさではなく、毎月の送信数で計算してください。
データはどこに保管されますか?
MailerLiteは、データを欧州連合内に保管していると説明しています。Mailchimp、HubSpot、Twilio(SendGrid)、ActiveCampaignはデータ処理契約(DPA)を公開していますが、保管地域まで示しているとは限りません。Brevoのプライバシーポリシーは、欧州経済領域外への移転に触れています。ほかのツールは、とくに欧州の顧客のデータを扱うなら、契約前に提供元へ確認してください。